2011年9月4日日曜日

1か月に150gは使うモリシゲのシアバター極私的使い方 vol.3 鼻腔の乾燥や鼻炎・花粉症に

今日は日本ではめずらしい「鼻の穴の中に塗る」という使い方です。

ある日、たまたま人間ドックに含まれていた耳鼻咽喉科検査で、私の鼻の穴をじっと観察していたお医者さんが「アレルギーっぽいですね」と一言。そうなんです。どうも最近、花粉症なのかなんなのか、水っぽい鼻水が止まらないということがあるんです。

そんなときは、シアバターを鼻の中に塗ります。すると、あーら不思議。するっと出ちゃったりして困っていた鼻水が止まるのです。これ、実は在ブルキナファソ日本大使館の方のお話を聞いて、「そういえば」と始めました。それまでもブルキナファソの友人からよく聞いていたのですが、なんとなく抵抗があって、試したことがなかったのです。

その方は、日本での休暇中からお薬を飲んでもずっと鼻水が止まらなくて困っていたそうです。ブルキナファソに帰ってきて、いつものマッサージを受けていたとき、マッサージをしていたブルキナベ(ブルキナファソ人のことを仏語でこういいます)スタッフにそんな話をすると、「シアバターを塗るといい」と教えてくれたそう。すると、あれだけ止まらなかった鼻水が止まったそうです。それからは、この方はシアバターの大ファンとなったのだとか。

これ、鼻炎だけではなく、風邪を引いたときにも有効なようで、ある日、ブルキナファソで喉が痛くて鼻水が止まらなくて困っていたとき、ブルキナベの友人に「なんでシアバター塗らないの?」と言われてやってみると、かなりましになりました。あ、ちなみに喉の痛みにはひとかけら飲み込みなさい、といわれました。ブルキナでどのくらい一般的なのか、わからないのですけれど。

医学的根拠とするにはかなり弱い研究デザインでしたが、一応、海外の研究者が鼻炎へのシアバターの適応を試したりしているようです。

あと、ブルキナファソまでの長い飛行機搭乗で乾燥した鼻腔にも、とてもよろしいようです。実は、ブルキナファソでホテルに着いた瞬間に鼻血が止まらなくなることが数回ありました。パリまでの機内、パリでのホテルの空調、パリ-ブルキナまでの機内、と乾燥が続いた後に、乾季のブルキナで乾燥と熱気に曝されると、「アレルギーっぽい」と言われた鼻腔粘膜から出血するようでした。水っぽい鼻水がするっと出て止まらないなぁ、と思っていると、気づくと鼻血になっている感じです。到着後、数日は繰り返していました。

でも、乾燥に気づくとシアバターを塗るようにしていると、すっかりなくなりました。 ちなみに、機内での膝下のむくみなんかにもよいようです。これは血行促進効果のある成分によるものかもしれませんね。

ちなみに、ブルキナファソでは髄膜炎予防にも使われています。

ブルキナファソは、髄膜炎菌性髄膜炎が世界で一番多い国のひとつで、大きな問題です。去年は1月からの3ヶ月だけで630名も亡くなったそうです。日本でも今年5月に高校生が集団感染し、1人亡くなったのを覚えている方もいらっしゃるかもしれません。飛まつ感染(せきやくしゃみで感染)する感染症で、ワクチンもありますが、すべてのタイプに効くわけではなく、また、ブルキナではなかなか行き届かないようです。(昨年末から全国区でワクチン接種が始まったそうです)

そんなブルキナでは、乾季の髄膜炎流行シーズンになると、予防のためにシアバターを鼻腔に塗りましょう!とラジオで啓発CMが流れます。どれくらい医学的根拠があるのかわかりませんが、結構みんな思い出したら塗っています。いつもじゃないみたいですけれど。そして、どのくらい予防できているのか全くわかりません・・・実は伝統的な使い方なのかもしれませんね。今度行ったらちょっと調べてみます。

で、そんな話を日本の方々としていると、みんなの頭に浮かぶのは、やっぱり「あれ」です。そう、「花粉症」の予防!

実際、シアバターファンのNさんが試して下さいました。しかも、馬油ファンでもあるNさんは、馬油と比較までしてくださいました。結果は、馬油のほうが即効性があるが、シアバターのほうが持続性がある、ということだそうです。うーん、興味深い!Nさんに感謝です。どの成分や特質がそうさせているのか、他の油脂はどうなのか、鼻炎持ちとしてはすごく気になります。

私は馬油は試したことがないのですが、試してみるべし、ですね。

ただし!!!!!シアバターは医薬品ではない「天然油脂」で、「大根&はちみつは喉の痛みに効くよね~」な感じの存在ですので、決して治療薬や手洗い、マスクの代わりにシアバター、というわけではありません。花粉症や髄膜炎、インフルエンザなどの予防はしっかりと行い、鼻炎の治療は医療機関を受診することをおすすめします。

そうそう、忘れてはいけないことがひとつ。人前で人差し指で鼻腔に塗るのは止めておいたほうがよさそうです。できれば、麺棒で。無理なら・・・せめて小指で(笑)

(あくまでもりしげと周囲の個人的使い方&感想です。)

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