2013年12月1日日曜日

日食で町から人が消えた!!!

今回、ブルキナファソでは日食を見ることができました。完全に金環日食になる地域ではなかったのですが、良いお天気(暑いともいう・・・)で、とてもよく見えました!

(おかげで、日焼け止めを塗っていたにも関わらず、おでこの皮がむけました・・・)


 
毎日、TVで保健省の「日食を直接見てはいけません。」というCMが流れていました。国連の番組でも、専門家が日食を直接見ると目を痛めることを説明していたり、日食グラスのCMをやっていたり、携帯電話会社のおまけにグラスがついてきたり。。。

日本の日食のときに使っていたようなものを、だいたい100円から200円くらいで販売していて、まあまあ、1回しか使わないことを思うと、安くはないお買い物です。だからでしょうか、これは商人の陰謀だ、私が子どもの頃は直接見ても大丈夫だった、などと語りだす人々も。

でも、直前になると買い始める人が多くなりましたが、やっぱり気になるのかな、くらいに思っていました。

当日の朝。同じ敷地内に住む女性が携帯に向かって大声で「私、怖いのよ!家から出ないわよ」と話していました。その後、私は外出し、いつものように石鹸をつくってくれている研修所でお仕事をしていました。

日食直前になったので、お昼を食べるついでに家で日食を見ようと帰りはじめました。すると、なんだか町の様子がおかしい。人がいないのです。

その日は週に一度、マルシェが立つ日。いつもは人や車でごった返す日です。ところが普段と変わらないほどの人出しかなく、一瞬、平日と勘違いしたほど。

でも、日食で頭がいっぱいだった私は、「あれ」っと思った程度で、家でゆっくりお昼を作り、食べつつ、日食を楽しみました。

で、夕方。パンを買いに行ったのです。すると、どこを探してもパンがない。たまりかねて、何軒めかで「どうして?」と聞くと、なんと、パンやさんの従業員が出勤してこなくて、工場を稼働させることができず、パンが売り切れてて仕入れることができなかったとのこと。

バンフォラ市はさほど大きな町ではないですが、それでも少なくとも5-6か所でパンを作っています。すぐにパン工場に行ってみたのですが、いつもは24時間稼働しているパン屋さんも、すべて閉まっていました。

周囲の人の話を総合すると、あまりにもTVやラジオで日食を直接見ることの危険性を強調しすぎたため、一般の人たちは「日食のときに外にいると失明する」と勘違いしたようです。

どうりでマルシェにも人がいなかったわけです。みんな怖かったのです。

これって、保健分野で活動してる私には、とてもよい復習になりました。本当に啓発って難しい。行動変容って難しい。学校教育を受けたことがない人たちが多数いるところでは、ロジックやメカニズムを説明しても、どう理解されるかは別のお話。

ワークショップや研修で、説明はわかりました?って尋ねても、「わかった」と答えてくれるから、私たちが伝えたかったように理解してもらえたと思いがち。でも、実際にどこをどう理解されたかはわからない。

だから、リスクだけを強調すると、思いがけない方向に行動変容が起こることがある。HIV/AIDS予防などでも、恐怖アプローチというのはよくない(注)というのは、既に関係者間では常識となっていますが、改めて、恐怖を煽るようなアプローチはよくない結果が多いと実感。

まさか、町全体でこんなことが起こるなんて。もしかしたら、国全体だったのかしら?確認はしていないですけれど、とってもびっくりしたのでした。

 (注)HIV/AIDS予防では恐怖アプローチがよくない、とは?

HIV/AIDS予防の分野では、今までの啓発活動で様々な失敗事例を教訓にしてきました。そのうちのひとつが「恐怖アプローチ」はよくない、ということです。具体的には「死」への恐怖を想起させるような啓発メッセージやイメージを啓発で使用するというものです。

たとえば、 こんなポスター。

 

人は怖いと、病気とその病気の人を拒否して差別につながるか、病気から逃げたい・知りたくないので検査を受けない、といったことになります。なので、啓発するとき、死への恐怖と結びつけるのではなく、どうしたら予防できるかや、発病を抑える薬剤があることを伝えるようにシフトしてきました。

でも恐怖メッセージって、リスク・メッセージ(リスクがあることを知らせるメッセージ)と紙一重のことが多くて、感性によって評価が分かれることも。きっと、ブルキナの件もリスク説明だったはず。ところが、意に反して人々は強い恐怖を感じてしまった、ということなのでしょう。

HIV/AIDSでは、他にも、世界的に所謂「予防疲れ」などで予防行動へのモチベーションが下がっていると考えられる事例が複数見られたり、日本では医療機関に来た時点でAIDSを発症している、といったことも問題視されています。

 感染する原因が複雑なので、予防啓発もターゲットごとに細分化したり、もっとマクロなアプローチ(社会システムを変えるなど)が必要だったり。予防行動自体を魅力的に感じるようにアプローチすることも多くなってきた印象。(EX: HIV/AIDS予防の場合=コンドームがセクシー、 蚊帳の場合=蚊帳を使っている家は家族のことを考えていてハイレベル、など)

ところが、一度、予防啓発・行動変容に成功したからといって、ずっと続くとは限らない・・・

啓発とか行動変容って奥が深いです・・・

2013年11月24日日曜日

DAKUYO博士が2013年アショカフェローに選出されました!

ア・ダンセの現地生産責任者(ソープを作ってもらっている研修センターの生産責任者&アドバイザー)であり、協力隊時代初期から(2003年から!)お世話になっているDAKUYO博士が、アショカ財団の2013年度のアショカフェローに選出されました!ぱちぱちぱち \(^o^)/






アショカフェローとは・・

アショカ・フェローは、世界をリードするソーシャル・アントレプレナーです。
アショカ・フェローは、機能していない社会システ ムに対し、これまで存在しなかった斬新な解決法を提案するのみでなく、そのアイデアを現実に立ち上げ、アイデアが実際に効果を生むまで粘り強く取り組む ソーシャル・アントレプレナーです。フェローたちは自分ひとりで走るのではなく、周りの人たちと恊働する能力や、既存の体制にとらわれない自由な発想を 持っており、何よりひとりの人間としてエンパシー(他人の気持ちを理解する共感力)に富んだ人たちです。現在アショカ・フェローは80カ国以上の国々であ らゆる社会問題の解決に取り組んでいます。(アショカ・ジャパンのウェブサイトより)

ということで、 DAKUYO先生もいよいよインターナショナルになってきました♪

DAKUYO先生のアショカ・フェローのページはココ

今、先生とバンフォラでいろいろ計画中。こちらにも拍車がかかりそうです。

DAKUYO先生、アショカで日本に来れるといいのになぁ・・・
以前から、いろいろ機会をうかがっているのですが・・・
東アジアの伝統医薬とか食とかに、とても関心があるそうなのです・・・

ちょっと聞いてみましょうね。

ところで、DAKUYO先生ってブルキナでは都市部で知らない人はいないかも、というくらい現地では有名な人。そして、ブルキナファソでJICA関係等でバンフォラ市まで足を延ばした人が、必ず訪問するくらいユニークな活動をされていて、様々なプロジェクトとも協力関係にあります。特に森林関係が多いのですが、森を大切に考える先生は、環境省とも関係が深く、毎年インターンを受け入れているほか、今も彼の会社には環境省の職員が出向し、原料を生産し収穫する農民に対して指導を行っています。

 ダカール大学で薬学博士を取得後、ブルキナファソにおいて伝統医薬を現代化したパイオニアです。今は、バンフォラ市でコモエ薬局(Pharmacie de la Comoe)を営む一方で、伝統医薬の製薬会社フィトフラ研究所(Laboratoires Phytofla)を経営しています。

先生の発売する伝統医薬は60種類以上になり、私は特におなかを壊したときにお世話になるカプセル状のAmebiflaが手放せません。西洋の薬とは比べ物にならないくらいよく効きます。他にも、元気になるお茶や肝臓によいお茶、マラリアに効く煎じ薬などなど。現地の人たちは、簡単なマラリアなら、DAKUYO先生の薬で済ますことも多いです。普通の西洋の薬に比べてとっても安いにも関わらず、本当によく効くのです。(私はマラリアになったことがないので、友人たち曰くです。)

(抗マラリア薬については、共著とはいえ、効果について論文も出ています。)

現在、DAKUYO先生の伝統医薬はブルキナファソ中の薬局で買うことができます。一部は公的な病院でも処方されます。近隣諸国でも販売していて、コートジボワールとトーゴだかベナンだかでも保健省で認められて、販売されています。

私は2003年から青年海外協力隊としてバンフォラ市役所に派遣されていた際、職務内容から保健所の衛生局で仕事をしていたのですが、そのときの同僚の看護師に紹介してもらいました。 

DAKUYO先生の軌跡、詳しく書くと長くなるので、だいぶ端折りますが・・・

1978年に「すべての人に健康を」というアルマ・アタ宣言が採択されて、保健政策でプライマリーヘルスケアに重点が置かれるようになります。

 ところが途上国ではなかなかうまくいかず、医療へのアクセスが改善されませんでした。そんな中、安価で身近な伝統医薬に注目が集まります。DAKUYO先生はその頃、保健省の「伝統医薬部」のようなところに入省、伝統医薬を現代化するための奔走が始まります。

アフリカはほとんど文字がありません。なので、伝統医薬、と一口に言っても、一部の伝統的な施療者等が口伝えで知識を継承しています。中国や日本が文書で知識を蓄積し、普及してきたのとは大きな差です。そこで、その知識を集めて現代に通じるものとするために、まず、点在する村に存在する伝統的施療者を訪ね聞き取りをして歩きました。

そして、彼らを一か所に集め、会議のようなものも開催しました。興味深いですね!!!

こうして、保健省でDAKUYO先生によって、効果が認められたいくつかの薬草を使って咳止め薬や強壮剤、抗マラリア薬などが開発され、用いられるようになりました。

しかし、よくあることですが、国際的な文脈の中で保健政策の流れはすぐに別の主題に移り、伝統医薬への注目はどんどん薄れていってしまいました。 先生はその状況に失望し、保健省を辞して、自分で会社を作ることにしました。それがPhytofla研究所です。

先生は製造過程を現代的にするための機械類も、ほぼ自分で設計図をひき、現地の溶接工に注文して作ってもらっていました。アイデアマンでもあります。最近は製造量が急激に増加しているので、中国から機械を輸入していますが、先生のアイデアは尽きることがありません。

娘さんがダカール大で薬学博士を取得して帰国、息子さんはマーケティングで修士を取得して家業を手伝っています。すでに工場の増設も決まっており、世界的なナチュラル志向ブームと相まって、これからまだまだ伸びそうです!

DAKUYO先生、本当におめでとう ございました!



ブルキナ出張から帰ってきました。

やはり、滞ってしまったブログ。改めて、自分の筆不精ぶりにはあきれてしまいます。。。

久しぶりにブログのページをあけると、一覧には未公開の書きかけ項目がたくさん。ダメダメですなぁ。はぁ。


気を取り直して、新しいところから(覚えてるところから???笑)、書いていこうかと思います。


2013年8月6日火曜日

最近、ブログに怪しいアクセスが多くないですか?

またまた中断してしまっていたブログを書く前に、なにげなくアクセス解析のところを見てみると・・・

ロシアやウクライナからたくさんアクセスされている。

協力隊の同期の誰かが赴任したんだっけ???他の知り合い???いや、違う。

これ、だれ?????

ネットで少し調べてみてたところ、情報が出てきた。このアクセス、攻撃されるような感じではなく、すぐに対応が必要というものではないらしい。でも、なんだかとても怖い。

最近、プロバイダーアカウントの乗っ取りもあったし、Facebookも変な友達申請がたくさんきて怪しいようだし、ウィルスソフトが迷惑メールからよくウィルスを発見しているし、嫌な雰囲気ですね。

より一層、気をつけないと・・・







2013年7月19日金曜日

2012年度ワンワールドフェスティバル 「アフリカと日本の絆」シンポジウムに登壇しました。

相当長い間ブログをさぼっていたので、実はいろいろなことをご報告できていません。

Facebookではご報告していても、ア・ダンセのサイトなどでご報告していなかったりもしています。
ここで思い切って、過ぎ去った諸々もご報告していきたいと思います。

今日からしばらくはTICAD関連のご報告を。
今年の6月1日~3日は、5年に1回開催されている「アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ)」でした。関東は相当盛り上がりましたね。関西は残念ながらイマイチ。詳しいことはどうぞ上記のリンク先のサイトを参考になさってくださいね。

昨年秋にブルキナファソに渡航していた折、丁度ブルキナで高級実務者会合があり、そのサイドイベントにお声をかけていただいたのですが、中止になってしまいました。

TICADってずっと遠い存在だったのですが、そのときから急に身近に。

帰国後、だいぶしばらくしてから外務省から声をかけていただいたのは、大阪ではとてもメジャーな国際協力系イベント「ワンワールドフェスティバル」。私が17-18年前くらいに、とあるNGOでフルタイムのボランティアをしていたときにはすでに行われていた覚えがあるので、かなり古いイベントです。

 大阪国際交流センター大ホールを会場とする「アフリカと日本の絆」というシンポジウム出演へのお誘いでした。(実はこれ、今年は2013年2月2日に行われたイベントです。今頃。。。なんておっしゃらないで~)


(外務省のワンワールドフェスティバル関連イベントのプレスリリース・ページはこちら


他の登壇者を見ると・・・
ブルキナファソの大使館でとてもお世話になった別名「シアバター大使」の村田さん。
いち・に・サンコンで懐かしいオスマン・サンコンさん。
そのメカニズムに魅せられてWHOなどの文献や論文を調べ倒した「オリセットネット」という蚊帳の工場をタンザニアで立ち上げ、今は 「マラリア・ノーモア・ジャパン」の専務理事をされている水野さん。(オリセットネットは協力隊で派遣される前に訓練所で買い、ずっと使っていました。おかげで2003年の渡航以来、マラリアにかかったことがない稀有な人になっています。一応、公衆衛生も専門なもので、だいぶ気をつけています)

なんと素敵なメンバー!


当日のパンフはこんな感じでした。


舞台は全体の時間がとても限られていたので、本当にご紹介程度でした。司会の方がとても上手にまとめられていたので、なんとか形に。
でも、何がおもしろかったって、シンポジウム前後の楽屋でのお話。ものすごい盛り上がりでした。みなさんアフリカ大好きなんですよね。アフリカへの愛情でいっぱいでした。

終了後も水野さんのタンザニア工場のマネージメントのお話が興味深くて止まらず、会場を出てお久しぶりにお会いできた村田さんとお茶をご一緒したのですが、やはり「その後の話」などで話が止まらず、もうノンストップで話し続け、聞き続けた一日となりました。

気づくと、写真、1枚も撮ってない・・・
でも、さっき調べたら、ワンワールドのウェブサイトにシンポの写真が!!!しかも、私がしゃべっているところではないですか!!!

 http://www.interpeople.or.jp/owf/assets_c/2013/02/_MG_6950-435.html


どなたか存じませんが、ご担当者の方、ありがとうございます

ワンワールドフェスティバル、翌日も参加していろいろなシンポジウムなどを見て回りました。ポストMDGのこと、マイクロファイナンスのこと(リビング・イン・ピース、プラネットファイナンス、Kiva、オイコクレジットと、日本の途上国向けマイクロファイナンス界を代表する4つの団体が共同で行うイベントはあまりないので、とてもよい機会でした。)、大企業のBOPビジネスの実際などなど。ん~濃い!!!

私が参加したものはわりと濃いめばかりでしたが、飲食屋台やフェアトレード系物販もたくさんありますし、かなりターゲットが幅広いイベントなので、国際協力に関心があるんだけど・・・という方から、本格的に専門家のディスカッションや報告を聞きたい!という方まで、関西在住の関心のある方、次回はぜひ足を運んでみてくださいね!!!













2013年7月11日木曜日

イエローカードが期限切れ


 とうとう、とうとう、イエローカードが期限切れです。 (T_T)
2003年、協力隊で赴任するときにとったのがこれ。


 もう10年経ったと思うと感慨深い。

関空で受けようか、大阪港で受けようか、お悩み中。
大阪港は人数制限があって、ちょっと混んでいるみたい。
今年はアフリカ年のようなものだから、初めて行く人が多いのかもしれないですね。

隊員時代は予防接種で倒れるとか、全く心配しないでよい身体でしたけれど、今回はちょっと接種後の予定をゆるやかにしておかないと。あのころに比べると弱ってしまって、うふふ。

ふと気づくと、ほぼすべての予防接種を受けないといけない事態になっていました。

肝炎AとB
狂犬病
破傷風
腸チフス
脳髄膜炎

ポリオは大丈夫かな。

しばらくはしっかり追加接種も受けていたのですけれど、すっかりご無沙汰していました。1か月未満の短期ばかりだから、と、ついついスルーしてしまう。

それでもちょっと気になったので検索していると・・・

知らない間に大阪・梅田にトラベルクリニックが開設されていました。

梅田トラベルクリニック

元関空の検疫にいらっしゃったお医者さんがされている様子。
ここでは、脳髄膜炎の4種混合も腸チフスも受けることができます。
おまけに抗マラリア薬や高山病予防の投薬も受けることができるそう。

ちょっとお高いけれど、短い旅行期間で、脳髄膜炎の季節に渡航される方には特にいいですね。A型肝炎と腸チフスの混合ワクチンとかまであるし。

それだけ、需要が出てきたということでしょうか。

でも、これだけバリエーション豊かなクリニックでも黄熱病だけは特別で、国際的な証明書が必要なので、限られたところ(検疫所)でしか受けることができません。

おまけに、接種後10日たたないと効力を持ちません。およそ1週間に1回しか受けることができず、先述のように大阪港の検疫所は混んでいて予約をしなければいけないようです。渡航予定のある方はおはやめに!!!あ、私もだった。






ブルキナファソの井戸


ブルキナファソの多くの村々には水道はありません。

でも、私が回っている村々には井戸があります(村によって乾季に枯れることはありますが・・・)
井戸って日本では、「貞子」に出てくるようなものを想像しますよね。

 こんな感じ?

もちろん、つるべを使ったものをはじめ、手回し車輪のついたものやレバーを上下するものなど、いろいろなパターンがありますが、一番よく見かけるのが足踏み形式のこの形↓



援助やプロジェクトの入り方が異なるためか、たぶん村や地方によって異なる形のものになるような気がします。(未確認です。。。)


そして多くがインド製。さすが、適正技術王国。こういう技術、つまり手入れのしやすさ、丈夫さ、シンプルさ、ほんとうに素晴らしい。あ、でもこれがインド製かどうか見るの忘れてた。

わりと軽く踏めるようになっているのですが、子どもだと全体重をかけて、勢いもつけて踏んでます。容器の数も多いしね。

飲料用がメインなので、埃や汚染物質などが入らないように、そして誰かが落っこちないように、つるべ形式より高価でもこういう形が選ばれるのかもしれませんね。今度、水プロジェクトの人に聞いてみよう! あ、それとやっぱり援助のお金だから高価でよりよいものも可能?なあんて。

ちなみに、畑の水やり用などではつるべ形式が圧倒的に多数です。

 こんな感じのもの。


もひとつちなみに、飲料用の井戸は一応保健省が検査をします。 
一応することになっていて。。村はちょっと遠いけど。。。


ここは排水を家畜が飲めるようになっているタイプなので、井戸はちょっと高くつくってあって、排水は傾斜がついた小さな排水路を通り、数メートル離れたところにある家畜の水飲み場に続いています。(向かって奥の動物たちが集まっているところです)



ところで、井戸ではこんな風に↓ たらいには葉っぱが入れてあることが多いです。どうしてでしょう???





実は、葉っぱを入れると↑のように頭にのせて運ぶ時に水がこぼれにくいのだそう。
智慧ですね~

たしかに水面の揺れが少なくて(波が植物で消される感じ?)、こぼれにくい感じがしました(私ではあんな重いものを頭に載せて運ぶのは無理です。力だけではなく、バランス感覚もあわせて、ほんとうにすごいです。)

気付くといつのまにやら子どもでいっぱい。
 中にはなぜかにわとりを抱えた子が。なぜか どや顔。 (#^.^#)



こんなおちゃめなおちびちゃんも。




井戸は子どもと女性が集まってきますが、混んでいて待っている人が多い時は、お話ししたり遊んだりするチャンスの時間です。特に雨季の村の女性は忙しいから、言葉が不自由な私がコミュニケーションをとるにはタイミングが大切。

シアバター買取り時の品質検査をしている間、ときどき手が空いて暇なときがあり、そんなときは周囲の女性たちや子どもたちとなるべくコミュニケーションをとります。でも、現地語では複雑なことを話すことができず・・・おまけに子どもがあまりにもかわいいことが多くて、ついつい子どもと遊んでしまう・・・もっとジュラ語を勉強しなくちゃ。

おしゃまな仲良しおじょうちゃんたち

 
買取時の品質検査を見守るこどもたち


 アフリカの定番。おかあさんの背中にくっついているあかちゃん。


 3人兄弟姉妹、いっぱい遊んでもらいました。お姉ちゃんはすでにお母さんの風格。


なぜかおっぱいでなく、私のお腹をしきりになぜる赤ちゃん。
なぜ?????微妙なんですけど・・・もしかして、まさか、間違ってる?
ダイエットしなきゃ。。。





と、いつものように、子どもに遊ばれるちゅばぶ(白い人=外国人)でした。



5月のブルキナ出張で久しぶりに食べたもの、第2弾

前々回の続き、5月のブルキナ出張で久しぶりに食べたもの、第2弾です。

それは、もちろん、もちろん、もちろん、

じゃっじゃじゃーん!!!


シアバターノキのフルーツ!!!






ちょっとばっちいのは、無理やり探したからかも。
一口かじった感じはこれ。


見ての通り、ほとんどが種子です (#^.^#)  濃くてあまーいです。

実は今年はア・ダンセが入っている地域は豊作であるはずだったのですが、なぜかそうでもなく・・・
不作でもないようなのですが、気候変動のせい?

シアバター買取のために村々を回っていて、はたと思い出し「シアのフルーツ食べたい」とわがままを言ってみました。

シアの実は傷みやすいので、収穫して家にストックすることはあまりありません。その場で食べる感じでしょうか。いくつかの村で聞いてみたけど、すぐに見つからず・・・

そこで、私たちも自分たちで探そうとしたのですが、地面に落下したものはすでに取り尽くされていて、あまり残っていません。普段は質の良いシアバターを採るために「木を揺らしてもだめです!」なんていっているのですが、どうしても食べたいと言う私のわがままのために、ローカルスタッフと運転手さんが2人がかりで木に登って揺さぶって取ってくれました。ごめんなさい!そして、ありがとうございました♪



ついでにもうひとつ、久しぶりに食べたもの、それは「ぶどう」。


おいしいんですよ、これ。本当にぶどうではないような気がしますが、現地では「野生のぶどう」と呼んでいます。



これ、種があるのですが、種ごとたくさん食べると、うんちで出すときに詰まって出なくなっちゃうのだとか(お食事中の方、失礼!) でも、子どもたちはついつい種ごとたくさん食べてしまい、友達同士でボールペンとかでほじくってもらうんだそうです。俗にいう「摘便」?子どもがペンとかですると危ない気がするのですけれど。。。まだまだ知らないことが一杯あります。ブルキナ、奥が深い。。。

この話の直後に「どうぞ」って出されても・・・思わず遠慮がちに頂きました。で、大丈夫でした、笑

みなさま、サヘル地域に行かれましたらお気を付けあそばしてくださいませ。

2013年7月9日火曜日

5月16日に朝日新聞デジタル「この日、世界で」に石けん研修所の女性の写真が載りました!!!

本当は前回のブルキナで久しぶりに食べたもの第2弾を書こうと思っていたのですけれど、それは明日に回して・・・


実は、今回5月のブルキナ滞在はいつもに比べてとっても短かったのですけれど、滞在中、たまたま朝日新聞さんがラキエタ・エイズ対策センター女性研修所の取材に来てくださいました。

「機動特派員」という肩書きの記者さん。載らないかも・・・といいつつ、とても丁寧にたくさんの写真を撮ってくださいました。

そして、その中の一枚が5月16日の「この日、世界で」というコーナーに載ったのです!!!

翌日、記者さんにWEBの画面を見せていただいて、大感動!!!
(残念ながら、朝日新聞さんは有料化が進んでいて、当日しか無料では見ることができないようです)

世界中から送られてきた写真の中から数枚が選ばれるようですが、なんと、選ばれたのですよ!!!うれしい!!!たくさん取材を受けても、引っ込み思案でお話が上手でないスタッフの女性たちが主役になることはとても少ないのですが、写真だと問題なし!そして、彼女たちの真剣さがとてもよく出ています!

キャプチャした画面を女性たちに見せると、思春期の女子のように黄色い声で大喜び。挙句の果てには60歳を超えている真ん中に写った女性は、本気とも冗談ともつかない感じで「日本からたくさん嫁にきてくれって言われたらどうしよう!!!」 

年上の女性に失礼かもしれませんが・・・めっちゃかわいかったです ( *´艸`) 


このとき作っていた石鹸は、実はとある大学のオープンキャンパスで配布してくださるものなのです。なんだかとっても幸先の良い出来事に恵まれたこの石鹸。喜んでもらえるといいな。

葛谷さん、そして飯田さん、ありがとうございました。


超緊張して言葉少なの取材中。



2013年7月7日日曜日

Mango Mango Mango!!!

今日からはブログ記事を一日ひとつ書くことを目指します。

いえ、たぶん。
ちょっと、がんばってみようかなと思っていて。。。
でも、ときどきおやすみするかも。。。
忙しいときは、たいぶおやすみするかも。。。

と言い訳はさておき。


5月にブルキナファソに行ってきたのですが、ひっさしぶりに2つのものを食べました!!!

今日はそのひとつ、マンゴについて!!!!!

ちなみに西部の言葉ジュラ語でマンゴを「マンゴロ」っていいます。なんだか、かわいい♪
マンゴ売りの女性たちは頭のたらいにマンゴを入れて「マンゴロ、ベイ!マンゴロ、ベイ!(マンゴあるよ!マンゴあるよ!)」って売り歩いています。

ブルキナには11種類のマンゴがあるそうで、私が活動するバンフォラはマンゴの大産地のひとつ。
近くには30-40m(10mくらいという説もあり)にもなる見事なマンゴの大木からなる並木があったりします。

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追記:マンゴ並木の写真、持ってましたヽ(^。^)ノ


あれれ、10mもなさそうですね。。。この並木の樹高は30-40m、または10mって、あちらこちらのサイトに書かれているのですが。。。あまりにも大きくて、うっそうとしているので、そういうイメージなんだろーな、きっと。

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マンゴの季節には町の近くまで来ると、あちらこちらでこんな風に道ばたで売っています。
(これは幹線道路沿いの様子。町の中ではもっと少ない単位で売っています。)


















ブルキナではとにかく安くておいしいので、日本ではなかなか手が出ません。

時期によって微妙に食べることのできるマンゴが違っているのですが、今回はマンゴの季節真っ只中。



うふふ。あまーいリペンスにも間に合った!


おいしーんだなあー

種類によってそれぞれ特徴があり、好みが分かれるようです。わたしは結構これが好き。

実はブルキナでは、マンゴの産地である西部出身の人はマンゴ嫌いだったり、本当においしいマンゴしか食べないという人も多いです。それは、小さいころに食べすぎたせいなのだそう。

村ではマンゴが実をつけ始める雨季前は、食べるものが少ない時期にあたります。農家では一日一回の食事ということも少なくありません。すると、子どもたちはマンゴで空腹を満たすことになります。もちろん大人もですが。

町でも街路樹のようにマンゴが植わっていて、自由に食べることができるよう、棒が置いてあったりします。あちらこちらで、マンゴにかぶりつく人々・・・

そう、以前にもこのブログで書いた通り、この時期の重要な衛生啓発テーマは「マンゴはきれいな水で洗って食べましょう」です。

木になっているマンゴが汚染されていているのか、もしくは、マンゴを洗う水が汚染されているのか、実際どちらなのかよくわかりませんが、マンゴの季節は下痢ががーんと増えます。なので、マンゴを食べるときには、きれいな水で十分よく洗います。もちろん、冷蔵庫で保存する場合は、入れる前にもよく洗います(←今回ブルキナの友人に言われて初めて気づいた・・・今まで洗わず冷蔵庫に入れてた・・・)

映画などの影響からか、日本では西アフリカの村は結構バオバブのイメージが強くて、村の長老がバオバブの木の下で子どもたちにお話ししているイメージの方も多いかもしれません。でもバンフォラあたりだとそれが「マンゴの木」のパターンも多いです。バオバブは枝が横に広くはらず、また、葉っぱも食べられるからか、わさわさと葉が茂っていて集会できるような木陰を作っているというのは見たことがありません。村の真ん中に大きなマンゴの木があって、 その下でみんなのんびり、というのが定番。冒頭に書いたマンゴの並木道もそうですが、素敵な木陰を作ってくれて、とっても気持ち良いです。

シアバター買い取り時:村長さんと村の中央のマンゴの木
真ん中の白い袋がシアバター。この村長さん、とてもシブいです。いつも威厳あります。

 昨年秋に渡航したときは、バンフォラの農業研究所にマンゴの木が全種類植えてあるのを発見。

マンゴの木コレクション!


AMLIE, KEITT, BROOKS, LIPPENS, KENT, SENSATION, SAKABI, JULIE, VALENCIA, IRWIN・・・
あれ、一種類足りない・・・なんだっけ?

忘れたので調べてみると、論文みっけ!もっとたくさんありました!

La mangue en Afrique de l’Ouest francophone : variétés et composition variétale des vergers(フランス語圏西アフリカのマンゴ:果樹園での種類とその構成割合):

私の協力隊同期のひとり、りえちゃんはマンゴの中心地オロダラに初代果樹隊員で赴任し、その後にも別のマンゴ隊員さんが派遣されていました。なつかしい。協力隊時代って、2003年からだもんねー

ところで、ブルキナのお土産でおすすめナンバー2、それはドライマンゴなのです。
(1位はもちろんシアバターとシアバターソープ、笑)

ブルキナファソのドライマンゴは砂糖を使っていない直球なおいしさ。
砂糖漬けのあまーいドライフルーツが苦手な私は、ブルキナで初めて食べて感動しました。

夜にヨーグルトやミルクにつけておくと、翌朝にはプリプリマンゴが楽しめます。

日本でもある時期までは入手可能だったのですが、輸入が止まっているようです。
ある販売元さんの理由は、なんでもブルキナのドライマンゴを仕入れていた英国の会社と行き違いがあったのだそうで、天日干しだと思っていたのが、ガスで乾燥させていたのだそう。

その理由なら販売中止にしなくても、と思うのは私だけでしょうか。

ブルキナの西部にいると、マンゴを天日干ししないのはわりとみんな知っています。
色が黒くなってしまうから。特に、甘みの強い品種には顕著です。
しかも、雨季にさしかかると、天日干しは無理です。

たぶん、この会社さんが仕入ていたのは、私もよく知っている組織のもので、がんばってオーガニック認証もとっているもの。残念です!!!

また、再開されて日本で食べれる日が来ることを祈っています。みなさんも万が一見かけたら、どうぞ手に取ってくださいね!!!


                 


2013年7月6日土曜日

いえ、ほんと、いや・・・・・ごめんなさい!!!!!ブログ、書かなさすぎでした!!!!!

みなさま、大変ご無沙汰いたしております。
あっというまに7月。前回のブログはなんと・・・1月!!!!!

というわけで、その間にあった出来事などをつらつらとふたたび書き始めようと思います。

でも、今、ちゃんと見直したら去年のSIAO参加も書いてない!

気をとりなおして、いろいろ書きたいと思います。

また続かない可能性も大きいので、最近の出来事から書きますね!

2013年1月6日日曜日

JICA「アフリカひろば」の記事内にリンクしていただきました。

JICA(国際協力機構)のウェブサイト「アフリカひろば」の記事内にn-Séをリンクしていただきました。
ガーナでやはり村の女性たちとシアバター作りをして日本で販売されている「アフリカ工房」さんと共に。
アフリカ工房の前田さんご夫妻も元協力隊隊員で、現地への思いが熱いです!
アフリカひろばの皆様、掲載いただきまして、ありがとうございました!

しっとりと美を守る“神秘の木”シアバター物語

JICA's World No52 【2013年1月号】に掲載していただきました。

JICA(国際協力機構)の広報誌、JICA's WorldのJICA Volunteer Storyコーナーに代表の森重を取り上げていただきました。
「JICA Volunteer Story」
(上記リンクからPDFファイルで記事が読めます)
いつも思うのですが、こうやって記事にしていただくことが、過去を振り返り、未来に繋げていくよい機会となっています。
2012年10月-12月の渡航で新たなステージを迎えたこともあり、ブルキナのみんなとするべきこと、したいことが目白押しですが、こつこつと歩みを進めていきたいと思います。
記事にしていただきまして。ありがとうございました!

Japan for sustainabilityに掲載していただきました。

2012年12月23日、日本の環境の情報を世界に届けるウェブサイト「Japan for sustainability」に掲載していただきました。
環境について、幅広い観点から情報を提供してくださるサイト。ひとつひとつがコンパクトにまとめられており、英訳・仏訳もされ、タグもつけられているので、情報源にぴったりです。
シアバター石けん販売で森林保全と女性を支援
ご掲載いただきまして、ありがとうございました。